走って防犯「パトランナー」沖縄県内チーム結成へ 那覇の北川さん認定第1号に


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「パトランポーズ」で活動をPRする北川進太郎さん(右端)と活動を共にするメンバー=10日、那覇市安里のさいおんスクエア(北川さん提供)

 【那覇】ランニングをしながら地域の安全を守る活動「パトラン」。認定NPO法人改革プロジェクト(福岡県、立花祐平代表)が2012年から全国で活動を展開している。沖縄県内では那覇市壺屋の北川進太郎さん(47)が昨年6月に県内で初めてパトランのメンバーに登録した。今年7月には地域のパトランのリーダー的役割を果たす「認定パトランナー」の県内第1号になった。北川さんは県内で活動を広げようと、チーム「パトラン沖縄」の結成に向けて準備を進めている。

 パトランは防犯意識の向上や健康増進、仲間づくりなどを目的に始まった。現在、全国各地で約2千人がパトランに取り組む。認定パトランナーは基準を満たした登録メンバーが認められるもので、現在全国に80人がいる。北川さんは78番目の認定者だ。

 北川さんは那覇市壺屋で防犯パトロールなどを行う「壺屋おやじの会」にも所属する。毎週日曜日の朝には個人でごみを拾い、道路清掃のボランティア活動にも参加している。北川さんはおやじの会メンバーにもパトランへの参加を呼び掛け、県内では北川さんを含めて11人が登録している。今年1月からは他のメンバーと合同で週1回、那覇市壺屋、牧志、安里を約5キロ走りながらパトロールしている。

 同NPOが「パトランの日」と位置付けた8月10日の午後8時10分には、全国のパトランナー約100人がオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」で顔を合わせた。そろいの赤いTシャツを着て一斉にそれぞれの地域でパトランを行った。北川さんは「パトランは自由で楽しく継続できる活動でありたい」と話し、参加を呼び掛けている。問い合わせは北川さんのメールpatorunokinawa@gmail.com
(中川廣江通信員)