救助の船員「雨水飲み空腹しのいだ」漂流2日間 不明3人の捜索続く 漁船転覆


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転覆した漁船を捜索する海上保安官ら=25日、宮古島市の伊良部大橋南側沖合(第11管区海上保安本部提供)

 第11管区海上保安本部は25日、宮古島西の沖で転覆した状態で発見された八重山漁協所属のマグロはえ縄漁船「博丸」(乗組員4人)に乗船し、行方不明となった乗組員3人の捜索を続けた。同日午後8時半現在、3人は発見されていない。26日以降も捜索範囲を広げ、宮古島市沿岸部などを捜索する。24日に救助されたインドネシア国籍の男性乗組員(19)は11管の聞き取りに対し、漁船は22日に高波で転覆したと話しているという。当時は台風8号の影響で海が荒れた状態だった。

 救助された乗組員は宮古島市内の病院で11管職員らの聞き取りに応じた。転覆時、船長は操舵室、残る3人は甲板にそれぞれいたところ、海に投げ出された。救助された乗組員は「雨水を飲み空腹をしのいだ」などとも話したという。

 11管は25日、漁船が見つかった海域周辺を中心に巡視船や航空機で捜索した。船内に潜水士を派遣し潜水調査を実施したが、発見には至らなかった。

 八重山漁協の複数の所属船も25日、石垣島白保沖から宮古島方面に向け捜索した。26日は石垣島に向けて捜索する。同漁協の伊良部幸吉代表理事専務は「宮古島でも協力してもらったが、進展はなかった。捜索に当たる漁業者には26日も頑張ってもらう。早く発見されてほしい」と願った。

 22日午後、石垣島白保沖周辺海域から連絡を入れた後に漁船の行方は分からなくなった。24日、最後の連絡を入れた地点から約92キロ東側の海上で転覆した状態で見つかった。25日、漁船はさらに北東約5キロ移動し、宮古島市の伊良部大橋南側の海域で漂流している。11管は船体調査を実施し、転覆原因などを調べている。