沖縄でコロナ新たに32人 院内感染疑い1人死亡 16人クラスターの店名公表【8月26日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真

 沖縄県は25日、新型コロナウイルスに新たに32人が感染したと発表した。県内の累計感染者数は1943人となり、7月以降の感染者数は1800人を超えた。新たに那覇市の80代男性1人の死亡を確認した。院内感染の疑いがある。男性を含め新型コロナによる死亡者は計24人となった。また、県は従業員ら16人のクラスター(感染者集団)が判明した那覇市松山の飲食店について、国の方針に沿って店名の公表に踏み切った。

 米軍関係ではキャンプ・シュワブで初めて2人の感染が確認された。普天間飛行場でも1人が感染、累計は367人となった。 

 県によると、死亡した男性は、入院先の病院で複数の陽性者が出たため、8月17日にPCR検査を受けた。同19日に陽性が確認され、治療を受けていたが、同24日に死亡が確認された。院内感染の疑いがあるが、詳しい死因などは調査中としている。一方、クラスターが発生したのはホストクラブ「DEAR’S/GENTLY」。店名公表の理由について感染疑いのある人たちに向けての注意喚起のためとしている。

 警戒レベル判断指標の「病床占有率」は67.1%に改善され、「感染蔓延(まんえん)期」(第4段階)の基準(70%超)を下回った。県の糸数公保健衛生統括監は、病床の逼迫(ひっぱく)について「一定程度は改善している」としたが「高齢者が集まる施設でのクラスターがある」とも指摘。重症化の危険がある高齢者への感染拡大への懸念を示した。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は17.57人で、25日連続で全国最多だった。