職を求めるひとり親、新規登録が41%増 ハローワーク那覇 「休業で収入減」


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 ハローワーク那覇では、ひとり親の新規求職登録が6月は166人に上り、前年同月比41・9%増と、大幅に増えた。ひとり親の利用者からは「休業を余儀なくされ、収入が減った。生活に困っている」「就職したが、休校のため子どもの預け先がなく働けない」などの相談が寄せられている。

 ハローワーク那覇の担当者は「新型コロナウイルス感染症の影響で手厚い支援が必要な人が増えている」と話し、7月も、ひとり親の新規求職登録者数が「大幅に増加している」との見方を示した。

 ハローワーク那覇では求人案内や面接対策などの就労支援に加え、生活や育児について相談を受けた際に関係機関を紹介するなどの個別支援を行っている。

 個別支援では、子どもの成長に合わせて働き方を変え、長期的に自立できるよう支援している。就職後も働き始めた1カ月、半年、1年の節目でフォローアップ相談を実施している。「子どもの送迎に間に合う就労時間にしたい」「土日祝日は固定休がいい」などの希望に応じるため、求人票記載の就業時間や労働条件なども交渉しているという。

 初回の個別支援は予約不要。子どもが同伴していても支援は受けられるが、那覇市旭町のハローワークプラザ那覇では子どもをキッズコーナーに預けている間に支援を受けられる。

 このほか、ハローワークインターネットサービスで「求職者マイページ」に登録すれば、ネット上で求人票を確認できる。求人票は郵送もしており、気になる求人は電話での相談も受け付けている。

 浦添市役所と那覇市役所内には相談窓口を常設し、南城市や豊見城市、糸満市などでは支援員による巡回相談も行っているという。

 支援員は「関係機関とのネットワークや求人に合った専門的な支援メニューもある。ぜひハローワークに相談しに来てほしい」と呼び掛けた。
 (比嘉璃子)