シークヮーサー枯死、沖縄県が究明チーム 農家に立ち入りも


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 本島北部地区でシークヮーサーの原因不明の立ち枯れが相次いでいる件で28日、県は「カンキツ立ち枯れ症状対策チーム」の発足を発表した。24日付で設置した。県内のシークヮーサー農家に対してアンケート調査を実施するなど、原因究明に取り掛かる。

 2020年度産のシークヮーサー出荷量の見込みも発表し、前年度を39・5%上回る3408トンの出荷を見通している。18年の台風被害から樹木が回復し、開花が良好だった。

 カンキツ立ち枯れ症状対策チームは、農林水産部の営農支援課、園芸振興課、県病害虫防除技術センター、県農業研究センターの専門員計15人で構成する。被害の実態を把握するためにJAおきなわなどと連携し、立ち枯れ症状の有無や生産状況などを農家にアンケートする。アンケート調査後は農場に立ち入り、詳細な調査を行う。

 県は対策チームの立ち上げに当たって、必要な予算を確保するとしているが、明確な予算規模の説明はない。県営農支援課の担当者は「既存の予算で対応する方向」と話した。