渡嘉敷の大雨、民家に土砂迫る「イノシシが土ほじり気になっていた」


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 【渡嘉敷】台風8号による大雨の影響で渡嘉敷村渡嘉敷区内西集落の松本好広さん(54)宅の裏山で24日夜、土砂崩れが発生した。高さ25メートル余、幅10メートル余にわたって急な斜面が崩落。雨がやんだ28日、通報を受けた村役場の職員十数人がブルーシートや土のうなどで応急処置した。

 住宅内にも一部土砂と水が流れ込んだが、けが人はなく、住宅にも大きな被害はなかった。

 24日午後、渡嘉敷村には記録的短時間大雨情報が発表されていた。松本さんによると同日夕には「自宅前の道路は川のようだった」という。松本さんは「(裏山は)以前からイノシシが土をほじり赤土がむき出しになっていたので気になっていた」と悲痛な表情を浮かべた。

(米田英明通信員)