台風でコロナ自宅療養者を移送検討 沖縄県が避難に備え


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      新型コロナウイルスのコラージュ写真

 県は29日、台風9号の接近に伴い、新型コロナウイルス感染者の移送を検討していると明らかにした。自宅療養している無症状者や軽症者に避難が必要となった場合、県が療養施設として借り上げているホテルへの搬送を行うとしている。

 県の糸数公保健衛生統括監は、台風9号について「かなり大きい。空路や船での患者搬送が影響を受ける」と警戒感を示した。

 ホテルへの搬送は、警報発表などで自宅療養者の居住地域で避難が必要になるケースを想定。29日朝から対象となる自宅療養者に、県が確保したホテルでの療養を検討するよう電話などで呼び掛けた。

 軽症者向け療養施設として稼働中の那覇市や宮古島市、石垣市の各ホテルでの受け入れを想定し、搬送などの準備を進めている。また、入院中の新型コロナ患者が容体の急変などで搬送が必要になる事態に備え、患者の回復状況などについて調査しているという。