旧盆の迎え方学ぶ 「県女性の翼」初の講座


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講師の島明美さん(右から4人目)から沖縄の伝統行事について学んだ受講者=那覇市西の県男女共同参画センターてぃるる(県女性の翼提供)

 【那覇】男女共同参画社会の実現を目指す一般社団法人「県女性の翼」(奥村啓子会長)はこのほど、那覇市西の県男女共同参画センターてぃるるで2020年度「翼講座」を開いた。年度内に4回の講座が予定されており、第1回は「沖縄の伝え話・お盆の伝え方」をテーマに開催した。沖縄の伝統的な旧盆の迎え方や仏壇に供える食事の盛り付けなどを学んだ。

 県女性の翼は前身の「県女性の翼の会」が2019年12月に法人化した。女性リーダーの育成や県女性海外セミナーに関する事業などを展開し、女性の社会進出を促進している。

 翼講座では、県内外で活躍する会員が講師を務める。今回は法人化後初の開催となった。沖縄の年中行事や料理、菓子などに関する講座を主催する「しちび屋」の島明美さんが講師を務めた。島さんは旧盆初日のウンケー、中日、最終日のウークイ、それぞれの朝昼晩に供える食事や供え方などについて、うちなーぐちを交えて解説した。

 翼講座や研修を担当する上運天洋子委員長は「沖縄文化の奥深さを学んだ。今後はSDGs(持続可能な開発目標)の実践に向けて幅広く学び、地域に貢献できる活動をしていきたい」と抱負を述べた。

 今年の海外セミナーは新型コロナウイルス感染防止のため県内での研修を予定している。申し込みは(電話)098(917)4677。

(中川廣江通信員)