ウチナーンチュ大会1年延期 県方針 22年10月に コロナ拡大で


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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県は31日までに、来年10月に開催を予定していた第7回世界のウチナーンチュ大会を1年間延期し、2022年の10月ごろに開催する方針を決めた。県は実行委員会を構成する約140団体に書面で伝達しており、今後決議を取った上で、9月中に正式に決定する予定。

 感染症収束の見通しが立たず、世界各国で出入国制限がある中で、参加者の往来は厳しいと判断した。大会の意義である「県民との交流を通して、ウチナーネットワークを拡大・発展させ、次世代へ継承させる」ことなどを果たせないことから、県は延期の方針を決めた。

 県の担当者は世界のウチナーンチュとウェブ会議を開き、「本年度中に前回大会の課題や次回大会で、どんなことをしたいか話し合いたい」と述べた。

 前回大会には27カ国から約8千人が参加した。そのうち約1800人がハワイから来沖した。ハワイ沖縄連合会の宮平リン会長は本紙の取材に対し「世界中でも主要なイベントが中止になっており、大会の延期には驚いていない」と述べた。その上で「多くの沖縄の人々や世界中から集まったウチナーンチュとの再会を楽しみにしている」と話し、次回大会に期待した。

 同連合会は感染拡大を受け、毎年恒例のオキナワン・フェスティバルを日本時間の5日正午からオンラインで開催し、歌や踊りなどを披露するという。大会の詳細や様子は「Okinawan Festival」のホームページで閲覧できる。宮平会長は「世界中から参加してほしい」と呼び掛けた。