台風9号 予測下回る勢力、西寄りで沖縄通過 最大風速予測70m→観測は54・5m


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海に面した場所にある県立久米島高校前のバス停では、屋根が大きく破損した=1日午後5時半ごろ、久米島町嘉手苅(山口英憲通信員撮影)

 沖縄地方に1日最接近した台風9号。久米島を含む本島地方では最大瞬間風速70メートル、最高潮位3メートル以上と予測されたが、観測値は最も大きいものでいずれも1日に、最大瞬間風速は久米島空港で54・5メートル、潮位は中城湾で162センチだった。沖縄気象台は「予想より台風の勢力が若干弱く、進路がやや西寄りにずれた」と説明した。一方で「別の方にずれると風や波がさらに高まった可能性もある」とし、警報発表中は警戒を緩めないよう呼び掛けた。

 台風9号で最大瞬間風速は渡嘉敷村と南城市糸数でも45メートルを超え、総降水量は8月31日から9月2日午前5時までに粟国空港と久米島空港で250ミリに達し、各地で被害が出た。