基本構想、骨子案を確認 北部基幹病院、首長ら初協議


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整備スケジュールなどを確認した第1回公立北部医療センター整備協議会=3日、名護市

 名護市の県立北部病院と北部地区医師会病院を統合する北部基幹病院(公立北部医療センター)の整備に向けた第1回協議会が3日、同市の北部会館で開かれた。第1回協議には、北部12市町村の首長を含む関係者らが参加した。基本構想の骨子案や今後の協議の進め方、整備スケジュールなどを確認した。

 基本構想の骨子案では北部医療圏の現状と課題のほか、医師の確保、経営方針などの方向性が示された。医師確保については、琉球大学病院や県立病院と人事交流を進めるとした。運営で生じた剰余金を機器投資などに充てることで、研修や教育環境を整備するとしている。経営については、維持管理費を最小限に抑えることを明示した。

 北部の首長からは「膨大な協議事項がある。新たに公立北部医療センター整備室などの組織を立ち上げ、専従職員を置くようなスピード感で原案を作り上げてほしい」と提案する声が上がった。協議会の会長を務める謝花喜一郎副知事は「検討していきたい」と回答した。

 年度内のスケジュールとして、来年1月にパブリックコメントを実施するほか、12月と来年2月に幹事会を開催する。来年3月に第2回協議会を開く予定だ。全体の整備スケジュールは、開院まで最短で6年を見込んでおり、2026年度の供用開始を目指す。