台風9号 農水産被害2億3640万円 沖縄本島と宮古島 サトウキビが9割


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台風9号の強風で横倒しになったサトウキビ=1日午後、宮古島市城辺

 沖縄県農林水産部は3日、8月31日から9月1日にかけて襲来した台風9号による農林水産被害額(速報値)を発表した。被害総額は沖縄本島地方と宮古島地方合わせて2億3640万円だった。サトウキビが全体の9割の2億1095万円を占めた。

 農業用施設や畜産部門の被害は調査中のため含まれておらず、被害額は今後増える可能性もある。

 部門別の内訳は、サトウキビや野菜、花卉(かき)などの耕種が2億2305万円だった。

 林業では座間味村で斜面が一部崩れ、135万円の被害が生じた。水産業は国頭村、名護市、糸満市の漁港施設で1200万円の被害が出た。

 地域別では本島北部地区で1944万円、中部地区で1073万円、南部地区で1億5002万円、宮古地区で5619万円の被害が出ている。