有機フッ素化合物含まぬ泡消火剤に交換へ 防衛相、日米で取り組みの考え


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 【東京】河野太郎防衛相は5日、米軍普天間飛行場で今年4月、米兵のバーベキューが原因で泡消火剤の流出事故が発生したことに関して、有機フッ素化合物の一種PFOS、PFOAを含まない泡消火剤への交換に、日米で連携して取り組む考えを改めて示した。東京都内で記者団の質問に答えた。

 河野氏は事故発生を受けて米軍がルール見直しや設備点検に取り組んでいるとした上で、発がん性が指摘されるPFOSなどを含まない泡消火剤への交換について「エスパー米国防長官もタスクフォースを立ち上げ関心を持っているので、日米がしっかり連携をしたい」と述べた。

 米軍は4日、泡消火剤の流出事故の調査報告を公表した。4月10日の事故発生当時、海兵隊員が格納庫近くでバーべキューをしており、器材の熱が消火システムを作動させ、泡消火剤が流出。本来、泡消火剤が流れていく格納庫内のタンクは整備不良で雨水がたまっており、格納庫の扉も開いていたため、外部に流れ出た。