金秀G呉屋氏、知事後援会長を辞任「経済人として本業回帰」 後任は2人体制で調整


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呉屋守将氏

 玉城デニー知事の後援会長を務める呉屋守将金秀グループ会長が9月末で後援会長を辞任することが15日、分かった。呉屋氏は本紙の取材に「新型コロナウイルスにより金秀グループ全体の売り上げが落ちている。社員の生活、命を守るためにも経済人として本業に回帰する」と述べ、社業に専念する考えを示した。後援会幹部によると、呉屋氏の後任として前衆院議員の仲里利信氏が内定しているほか、もう一人、政治経験者を軸に会長を立て、会長2人体制の方向で調整している。

 呉屋氏によると、8月下旬に後援会メンバーに、9月初旬には知事と面談し、辞意を伝えた。呉屋氏は取材に対し今後も辺野古新基地建設に反対する姿勢や、玉城知事はじめ「オール沖縄」勢力を支えていく姿勢に変わりはないと強調した。年内にも想定される次期衆院選や2年後の知事選への対応については「経済人として経済に身を置くが、余力があれば選挙の応援を続けたい」と述べた。

 後援会幹部によると、呉屋氏は後援会長は辞任するものの、2018年の知事選の際に玉城陣営の選挙母体となった「ひやみかちうまんちゅの会」会長と「辺野古基金」の共同代表は続ける。