幼なじみ息ぴったり 高文祭バトン、4校から7人参加 「沖縄らしさ」表現


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全国高校総合文化祭バトントワリング部門に参加する沖縄ゴールデンハーツバトンチームのメンバー=13日、南城市の喜良原体育館

 新型コロナウイルスの影響でウェブ開催となっている全国高校総合文化祭(総文祭)高知大会のバトントワリング部門に、小学生時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた4校の7人が参加する。コロナ禍で全体練習の機会は限られたが、幼なじみらしい息ぴったりの演技を披露する。

 出場するのは羽地優さん(沖縄尚学3年)、大田静香さん(同)、大城慈月さん(同2年)、石川蘭さん(浦添3年)、片山真莉奈さん(陽明2年)、玉那覇李穂さん(興南2年)、滝本清乃さん(同1年)。学校は違うが、小学生からクラブチームの沖縄ゴールデンハーツバトンチームに所属していた仲間だ。

 高校生活の集大成に選んだ曲は「ダイナミック琉球」。紅型を模した衣装をまとい、エイサーの動きを取り入れた振り付けで「沖縄らしさ」を表現する。

 バトントワリングは個人で大会に参加する機会が多く、このメンバーで総文祭に出場するのは初めて。チームリーダーの羽地さんは「トスの高さやタイミングを合わせるのが難しいが、やっていて楽しい」と笑顔を見せる。

 7人を小学生から指導する赤崎宏美代表は「練習の時間が足りない中、それぞれが個人練習をこなしてきた。クラブとは別に部活も入っているので、時間のやりくりは鍛えられている。足りないところを自分で考え、練習に取り組む頭のいい子ばかりだ」と成長に目を細めた。

 総文祭は開催が危ぶまれていたが、ウェブで演技の機会を確保した。学校の部活動大会は軒並み中止され、全国切符を手に入れながら出場できなかった選手もいる。7人は「総文祭は高校の集大成。受験勉強もしながらで大変だが、みんなで集まることができてうれしい」と語った。