糸満、派手にアーチ競演 ホームラン6本31点、大会記録塗り替える 高校野球秋季大会


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 「高校野球の第70回県秋季大会第2日は21日、沖縄市のコザしんきんスタジアムなど3球場で1回戦9試合を行った。糸満は秋季の大会記録を更新する1試合6本塁打を放ち、31―1で首里東に五回コールド勝ちした。」

糸満―首里東 3回表糸満無死 チーム最初の本塁打を左翼席に運ぶ4番安里太樹=アグレスタジアム北谷

 糸満は先頭打者から4連打するなど初回から打線が爆発。三回に3本のホームランが出ると、四回にも1本、さらに五回に2本塁打で、これまでの大会記録だった1996年秋の名護の5本を塗り替えた。

 眞玉橋元博監督は「できすぎ」と謙遜しつつ「最初はおとなしかったが、アグレッシブさが出てきた」と評価。今大会から就任し、掲げた「フルスイング」の狙い通りの打撃だった。

 三回先頭の4番安里太樹は豪快な振りで「打った瞬間に分かった」と左翼に運んだ。4打数4安打で貢献し「最初は緊張したけど、思いっきりいけた」と納得顔だった。

 大差をつけると代打陣も奮闘。四回から打席に立った與那嶺武太は3打数2安打で、うち一本を右翼席に運んだ。與那嶺は「スタンドに入るとは思わなかった」と何度もガッツポーズ。安里は「まず九州に行きたい」と目標を挙げた。
 (古川峻)

 ●首里東 大差での敗北を悔しがる久貝塁志 「強豪だと分かっていたが、思った以上だった。ミスから失点し、落ち込んでしまったことも良くなかった。もっと食らいつきたかった。雰囲気を大事にしてミスを減らしていきたい」


糸満
 137 13 7|31
 000  1 0|1
首里東
(五回コールド)(糸)宮里、上原光、瑞慶覧―神谷、大城
(首)大嶺、新垣、大嶺―新垣、久貝、新垣
▽本塁打 安里=大会第3号、神谷=大会第4号、當銘=大会第5号、池原=大会第6号、上原郁=大会第7号、與那嶺=大会第8号(以上糸)
▽三塁打 金城2、與那嶺(以上糸)
▽二塁打 神谷2、安里、中村(以上糸)