コロナで困窮の留学生支援 浦添市国際交流協会が5校に食料寄贈


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浦添ライオンズクラブ提供の食料品を手に笑顔を見せる留学生=8月28日、那覇市辻の専門学校ライフジュニアカレッジ(浦添市国際交流協会提供)

 【浦添】新型コロナウイルスの影響で失業や収入減で、生活が困窮する県内在住の留学生ら外国人を応援しようと浦添市国際交流協会(藤田孝一会長)はこのほど、食料支援に取り組んだ。県内の企業や団体、個人の38カ所から数百食に及ぶ食料品の提供を受け、留学生が通う日本語学校や専門学校合わせて5校に寄贈した。研修生などの個人にも食料品を手渡した。

 同協会は6月から約3カ月間、企業や団体などに食料品の提供を呼び掛けた。8月21日には浦添ライオンズクラブ(宮平彰夫会長)が10万円相当の米やレトルト食品、カップ麺などを提供した。宮平会長は「日本人でも外国人でも困っている人がいたら少しでも協力して支えたい」と話した。

 同協会は、浦添ライオンズクラブから寄せられた食料品を8月27日にうるま市の日本語学校へ、28日と31日の2日間に分けて那覇市辻の専門学校ライフジュニアカレッジ(平良純子校長)に寄贈した。

 同校の通山いづみ事務局長によると、アルバイトで収入を得て生計を立てている学生が職を失ったり、収入が半減したりするなどしている。学費や家賃などが支払えず生活が困窮し、不安を抱えている学生が多いという。通山さんは「(支援に)学生はとても喜んでいる」と感謝した。(中川廣江通信員)