美来工科が15安打16得点の圧勝 初戦の硬さ、打ち破る 高校野球秋季大会


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美来工科―南部商・美里・陽明 5回1死一、三塁 2点適時三塁打を放つ美来工科の仲泊俊彌=28日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 高校野球の第70回県秋季大会第7日は28日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で2回戦1試合を行った。美来工科が南部商・美里・陽明の連合チームと対戦。先制した美来工科が一度は逆転されたが、五回に一挙11得点し、16―6の五回コールドで圧勝した。2回戦が終了し、16強が出そろった。10月3日に3球場で3回戦8試合を行い、8強が決まる。

粗削りも15安打16点

 美来工科は粗削りながらもしっかりとたたく打撃で15安打を放った。三塁打6本、二塁打2本と半数は長打で、16点を奪って五回コールドで試合を決めた。一方で守備では10安打を浴び6失点した。目標は投手中心の守りのチームというが、打で躍動したナインに米須清祐監督は「目指すところは逆だが、合格点をあげたい」とうなずいた。

 先発した高江洲皐碧は初回こそ三者凡退に打ち取ったが、緊張で硬さが抜けず球が高めに浮き、五回表に逆転されてしまった。

 仲泊俊彌主将は「初戦でみんなガチガチだった」と出足の悪さを反省。逆転をきっかけに、みんなが「やるぞ」と声を掛け合い気持ちを切り替えた五回裏。打線も3巡目でタイミングをつかみ、相手投手を攻略した。

 仲泊主将は「ピンチで踏ん張る力を身につけ打撃につなげられるようにしたい」とチーム力の向上で上位を目指す。
 (謝花史哲)