波打ち際に倒れた女性…沖縄の高校生10人、学校で習ったAED使って救助 消防から感謝状


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 【読谷】海岸で意識を失っていた女性に自動体外式除細動器(AED)を装着するなどして助けたとして、比謝川行政事務組合ニライ消防本部(照屋圭一消防長)は30日、県立読谷高校の生徒10人に感謝状を贈った。同組合の管理者でもある石嶺伝実読谷村長らが読谷高校を訪れ、10人に感謝状を手渡した。

人命救助で感謝状を贈られた読谷高校の生徒たち=30日、読谷村伊良皆

 生徒らは8月3日、読谷村渡具知ビーチで波打ち際で倒れている女性を発見。安全な場所に移動させ、周囲に協力を呼び掛けAEDを装着し、119番通報した。石嶺村長は「連携した迅速な活動で命が救われた」とたたえた。一緒に救助活動をした美里高校、陽明高校の生徒にも後日、感謝状を贈る。

 読谷高2年の伊波麗奈さん(17)は「学校でAEDの使い方を教わっていてよかった。あらためて命の重さを感じた。今後も困っている人がいたら助けたい」と話した。

 ほかに感謝状を受けたのは田場有莉さん、玉城杏梨さん、比嘉結花さん、新垣妃菜乃さん、江田愛華さん、神山心優さん、眞榮田小鈴さん、糸滿千さん、屋宮美心さん(いずれも2年)。