「完泳うれしい」沖水高生、渡嘉敷で海洋水泳訓練 400メートル遠泳に挑戦


この記事を書いた人 アバター画像 慶田城 七瀬
遠泳に挑む沖縄水産高校1年の生徒ら=9月16日、渡嘉敷村の渡嘉志久ビーチ

 【渡嘉敷】糸満市の沖縄水産高校海洋技術科1年生40人(男子36人、女子4人)、引率教員ら7人は、恒例の海洋水泳訓練合宿を9月16日、渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家と同海洋研修場(渡嘉志久ビーチ)で行った。

 海洋での水泳能力の向上と体力養成、相互協力などの養成が目的。2泊3日の期間中、好天に恵まれ400メートル遠泳をほぼ全員が完泳した。

 生徒たちは今回、新型コロナウイルスの影響で学校のプールでの訓練は従来の半分程度となった中、渡嘉敷島での訓練に挑んだという。

 渡嘉志久ビーチ湾内では水深約2~4メートルで砂浜から沖合400メートルの往復コースを約1時間30分~2時間かけ、1日2回(午前、午後)実施した。カヤックなどのマリンスポーツも実習に組み入れた。

 新城瑞樹さん(16)は「練習不足で2日目は体力を消耗し途中で離脱して悔しかったが、最終日に完泳を果たして良かった」と満足げ。仲間結琉さん(16)は「泳ぎは苦手で、初日は浅瀬で訓練した。最終日はみんなで声掛けをして励まし合い、完泳できてうれしい。将来は海上保安官になりたい」と笑顔を見せた。

 担任の友利賢吾教諭は「生徒たちはこの訓練で、海の中で長時間耐える精神面、技術面などが向上した。自信をつけたようだ」と成果を話した。
 (米田英明通信員)