那覇市副市長が威圧発言を謝罪 土地区画整理めぐる訴訟の原告に 那覇市議会


社会
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久高 将光氏

 沖縄県那覇市の真嘉比古島第一土地区画整理事業を巡る訴訟の原告に威圧的ととれる発言をしたとして、久高将光副市長は6日に開かれた市議会9月定例会予算決算常任委員会で謝罪した。発言は、9月8日の代表質問で訴訟が取り上げられた後、久高副市長が議場の廊下で市職員と話していた原告の男性に発した。

 男性は「んじてぃいけー(出て行け)」と言われたと主張しており、その後、ショックで眠れず一時的な健忘症になったという。久高副市長は「詳しいことは覚えていないが、私が廊下に出たら原告が職員に声を荒らげていたので『傍聴席に戻りなさい』と言った。威圧を感じたなら、心外なのでおわびする」と述べた。男性は大声を出したことを否定している。

 自民党会派は久高副市長の言動や訴訟費用支出の妥当性などを問題視し、2019年度土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算案に反対したが、賛成多数で可決された。男性は訴訟で市の換地処分が違法だとして処分取り消しを求めた。