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【与那嶺路代本紙嘱託記者】在沖海兵隊の移転先となるグアムの海兵隊基地キャンプ・ブラズで今年初めに見つかった埋葬地が、約千年前のチャモロ人のものであることが分かった。グアム州立歴史保全局は重要な発見だとの見解を示した。7日、地元紙パシフィック・デーリー・ニュースが伝えた。
キャンプ・ブラズで発見された4カ所の埋葬地には、人骨や陶器が埋められていた。歴史保全局の担当者は6日の州議会公聴会で、鑑定の結果、約千年前のチャモロ人の遺骨であることを報告。「われわれが考えていたグアム北部の構造を確実に変えた」と発見の重要性を強調した。その上で、基地内の他の場所の調査が終わるまで、射撃場の建設を中止するよう要望した。
遺骨は再埋葬し、埋葬地には記念碑が建てられたという。今後は考古学者による報告書が作成される。
基地のメインゲートの外には、基地内で発見された遺物を展示するビジターセンターが建てられる。
地元紙によると、トランプ大統領が命じたメキシコとの「国境の壁」建設に国防費が転用されたため、多目的射撃場の建設工事が止まっている。他の四つの射撃場の工事は続いている。基地内の施設は完成していないが、海兵隊は今月1日に初期運用を始めた。
キャンプ・ブラズは在沖海兵隊約5千人の移転先。海兵隊は2020年代前半に移転を完了するとしている。