沖縄県独自の学力テスト、実施は7割 教育庁「学力向上に寄与」


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 沖縄県独自の学力テストの、県内小中学校の実施状況は小学校が74.5%、中学校が72%であることが明らかになった。5日の県議会9月定例会の文教厚生委員会で、仲里全孝氏(沖縄・自民)の質問に県教育庁義務教育課の目取真康司課長が答えた。

 新型コロナウイルスの影響で、文部科学省は各学校で授業が進められない状況にあると判断し、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)を中止した。しかし、県は配付された問題を使い、独自に実施した。

 目取真課長は「コロナ禍において学力の定着状況を、県内だけでも把握できれば子どもたちの学力向上に寄与できると思い実施した」と説明した。

 同課が県内の公立小中学校403校に実施した修学旅行実施の調査によると、修学旅行の中止を決めた学校は9校あった。9月28日の県議会9月定例会の一般質問で、末松文信氏(沖縄・自民)の質問に金城弘昌県教育長が答えた。同課は各教育事務所を通して8月にアンケート調査を行った。

 公立中学校141校のうち134校が回答した。内訳は検討中が46校、次年度に延期が30校、県外から県内に行き先を変更が19校と続いた。中止を決めた学校は5校あった。

 公立小学校262校のうち238校が回答し、実施が174校、検討中が60校、中止が4校だった。

 金城県教育長は「各学校が修学旅行を円滑に実施できるよう、国や県の支援制度の情報提供を行うなど、学校の支援に努める」と説明した。