全国の中高生が地域に残る古民家や街並みなどの風景写真の腕を競う、第9回古民家フォト甲子園(同実行委員会主催)の受賞者がこのほど発表され、県立美来工科高校3年の花城ゆりあさん(18)が銅賞に輝いた。2日に同校で開かれた表彰式で、全国古民家再生協会沖縄第一支部の長堂昌太郎支部長から、賞状と記念品の写真編集ソフトが手渡された。作品は古民家情報雑誌「じゃぱとら」に掲載される予定。
花城さんの写真のタイトルは「銀天街」。iPhone(アイフォーン)を手に北谷町や沖縄市の銀天街などを回り、撮影した写真約200枚の中からいいと思う1枚を選んだ。アーケード街のみだと暗くなってしまうため、空が入るように意識して撮ったという。花城さんは「通学で使用するバス停が近くにある。バスを待つ間などに立ち寄っていた街並みを残したいと思った」と語った。
古民家フォト甲子園は、日本の伝統的な住文化に触れ、地域の良さについて考えることを目的に毎年開催している。今年は186点(小学生部門54作品、中高生部門132作品)の応募があった。中高生部門のテーマは「100年後に残したい私の町」だった。
応募作品が入賞すると思っていなかった花城さんは、応募時の名前を「ミミガージャーキー」とした。ミミガー(豚の耳の皮)を使ったおつまみの名前に、長堂支部長らは「面白い」と笑顔だった。花城さんは「ニックネームも考えて出せば良かった」と苦笑いした。