2022年の県内進出を計画するプリンスホテル(東京都)の小山正彦社長が16日に来県し、ホテル開発地となる宜野湾市の松川正則市長と同市役所で面談した。面談後、小山社長は琉球新報社の取材に「良い候補地を見つけられれば、他にも増やしていきたい」と話し、現在建設を発表している2施設以外にも県内でのホテル開発に意欲を見せた。
プリンスホテルは22年春に地上14階、客室340のリゾートホテルを宜野湾市真志喜に開業する計画を発表している。同年に那覇市松山にも宿泊特化型ブランドの「プリンススマートイン」を開業させ、若年層の需要を取り込む。
宜野湾市のリゾートホテルは沖縄コンベンションセンターに近く、観光需要やMICE需要を取り込むほか、修学旅行も受け入れる。21年1月にも準備室を立ち上げ、県内でのスタッフ採用も予定している。
プリンスホテルは今後10年で、国内で新たに100施設を増やす計画を立てている。沖縄でも市街地、リゾート地の両面で開発地を検討しているという。
小山社長は「(コロナの影響で)1~2年は厳しい状況が続くが、その先は沖縄はまだまだ伸びるのは間違いない。ポテンシャルは高い」と話した。
プリンスホテルは西武グループの中核企業で、国内外で約80ホテルを運営し、ゴルフ場やレジャー施設などの運営も手掛ける。19年の営業収益は1910億円だった。