首里城の破損瓦が大型シーサーに 名護でワークショップ 27日には琉球新報で開催


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首里城の破損瓦が使われた大型シーサーと、ワークショップに参加した人々=17日、名護市瀬嵩の墓前広場(提供)

 【名護】首里城の歴史と文化をアジアや世界に発信する「首里城再興まぶいぐみアートプロジェクト」(主催・一般社団法人すでぃる、沖縄アジア国際平和芸術祭実行委員会)の一環として、首里城の破損瓦を使い大型シーサーを作るワークショップが17日、名護市瀬嵩の墓前広場で開かれた。復興への思いを込めた1メートル弱のシーサー2体が完成した。

 まぶいぐみ瓦シーサープロジェクト実行委員会によるワークショップは、県内各地で漆喰(しっくい)シーサーを作り、首里城復興への機運を高めることを目的としている。県の「首里城破損瓦等の利活用アイデア」に採用されている。

 17日は40人余りが参加した。前名護市長で同実行委員長の稲嶺進さん(75)は「県のシンボルである首里城の歴史を県民の記憶に残すことが大事。制作を通して思いを共有したい」と取り組んだ。

 巨大シーサー以外にも、親子による破損瓦を使ったシーサー作りもあった。参加した我如古盛士郎さん(中城小3年)は「首里城は燃えてしまったけど、また直った姿を見に行きたい」と笑顔を見せた。

 27日は午前11時から、那覇市の琉球新報社エントランスで、シーサー作りワークショップを開催する予定。