ローソン沖縄(浦添市、中西淳社長)は16日、県内商業高校生のアイデアを商品化する「第5回商品開発プロジェクト」のグランプリ3作品を発表した。最終審査会に進んだ9校が地元食材を使った商品開発のアイデアを競い、中部商業高、名護商工高、那覇商業高の各チームが考案した商品案がグランプリに選出された。2021年の商品化に向けてローソン沖縄の商品開発チームとの開発会議に入る。
中部商業チーム(渡邊桃子、謝花明日香、赤嶺愛紫、銘苅百音さん)の「カスタード紅芋クロワッサン」は、クロワッサンに紅芋ペーストとカスタードクリームを挟んだ学生や若者向けの商品。コロナ禍で沖縄土産品が在庫になっていることを知り、コンビニ市場に紅芋商品を広げることで地産地消を目指した。
名護商工チーム(上原千優奈、津波樹、豊里百瀬さん)は「低糖質シークヮーサーパイ」を提案。外出自粛による「コロナ太り」対策に着目し、原材料を工夫してパイの糖質30%オフに成功。シークヮーサーをクリーム状のカードにしてパイに塗り、甘酸っぱさや沖縄らしさ、栄養成分の効能で差別化を図った。
那覇商業チーム(渡慶次乙愛、佐藤菜音、呉屋はるか、上間桜、松本悠愛さん)の「シークヮチーズチョコっとクロワッサン」は、冷やして食べる“新感覚”が売りのパン。素材を生かすため試作を繰り返して「シークヮーサー果汁入りクリームチーズ」を開発し、ミルクチョコと一緒にクロワッサンに挟んだ。
14日にオンラインで最終審査会を実施し、沖縄北支店、沖縄中南部支店、那覇浦添支店の3地域から1校ずつグランプリを選出した。