県高校新人体育大会でボートは男子ダブルスカルの森田叶汰・瀬嵩諭政(美里工)が4分42秒42で頂点に立った。
競技歴半年の2人快挙
競技歴約半年の2人が新人大会で初の頂点に立ち、九州大会への切符を手にした。男子ダブルスカルの森田叶汰・瀬嵩諭政(美里工2年)ペアだ。技術はまだまだ荒削りだが、2人で挑んだ初の大会。「ミスしても止まらずに最後までできたので、良かった」と力を出し切り表情を和らげた。
決勝は「スタートダッシュに失敗し出遅れた」(森田)が、オールを合わせることを意識した2人。隣のレーンにいるボートとの差はぐんぐん広がっていく。途中何度か左右のオールの力配分が乱れ、コースを外れてしまうこともあった。そんな時は声を掛け合い、リズムを戻していったという。
自身初の大会だった瀬嵩は本番での緊張と、ミスの連発に「反省しかない」とオールの扱いで力量不足を実感した。それでもゴール直後「5分台かと思った」という記録は、結果目標としていた4分台だった。タイムが告げられると思わず「まじで」と驚きの声が漏れ、素直に喜んだ。
沖縄王者として、初めて挑む九州大会に2人は「きょうの課題を修正し、少しでもタイムを縮められるよう頑張りたい」と気持ちを切り替えた。
(上江洲真梨子)