<ヒーロー>岡崎2冠(沖尚)団体から修正
県高校新人体育大会で男子個人決勝。岡崎奎太(沖縄尚学)は第2ゲームでブレークチャンスを逃したが、その時に対戦する荻堂公史郎(同)のセカンドサーブの甘さを見切る。第4ゲームで再びポイントを先行し、最後はセカンドサーブを回り込んでフォアでたたきゲームを奪った。試合を決め6―2で優勝。団体と合わせて2冠を達成した。
個人戦の前に出場した8ゲーム先取の団体決勝は苦戦を強いられた。第1単で首里の佐久間叶和に対し「格下だと思い気が緩んでしまった」とミスから焦りが生じ4―1からブレークできなくなる。8―4で勝ったものの、コーチからゲームの組み立て方を指導された。
荻堂との個人戦は修正していた。両ハンドの荻堂にスピンを掛けて打ちづらい球で返し、ラリーは“武器”のフォアハンドでの打ち合いに持ち込んだ。相手の得意なスライスも攻略し「波に乗った」と、サービスエースを連発。思い通りの展開だった。
181センチの左利き。大阪府出身で同郷の三つ年上の先輩、中屋敷勇人に憧れて沖尚に進学した。「走らされることがスタイル」と持久戦を前提にプレーを組み立てる。九州は「第1シングルスで出て勢いをつけたい」と全国出場枠を狙う。
(古川峻)
堀江単V 沖尚が圧倒/女子
女子団体決勝は沖尚が力の差を見せつけコザを圧倒した。ダブルスの清水真央・熊野智花が早々に勝利し、シングルスの倉岡彩夏、友寄愛加理が勝負を決めた。ほとんどが1年生のチーム。2年で主将の伊賀上瑛穂と倉岡がチームを引っ張る。
個人の実力が抜きんでていることを証明するようにシングルス8強は全員沖尚勢だった。決勝は倉岡と1年の堀江菜実が対決した。倉岡のミスもあったが、ラリー戦で底力を発揮した堀江に軍配が上がった。
堀江は中学2年の春、地元福岡で沖尚の選手が九州大会団体戦を戦う姿に憧れて単身沖縄へ渡った。「つなぐためのラリーではなく、勝負どころで攻めるスタイルだった」と興奮気味に語る。その理想型を目指し、日々の練習に打ち込む。
福岡で行われる11月の九州大会に向け「福岡のライバルと対戦できるなら絶対に負けない」とチーム一丸での勝利を目指す。