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陸上のJOCジュニアオリンピックカップ全国中学生大会の男子400メートルを制した平川慧(きら)(あげな中3年)が国内の中学歴代5位に入る48秒48の記録を樹立した。トップ選手が集う全国大会での快挙。県記録も14年ぶりに更新した。
練習でも48秒台後半は出せていたという。今回はそれをさらに上回るタイムに「驚いている。実力以上のものが出せた」と実感が湧かない様子だった。
レースはスタートダッシュを成功させ、中盤から「上げたスピードをいかに落とさず維持できるかを考えていた」。最後までフォームを崩さないように意識した後半は「もっときつくなると思ったが結構いけた」と力強い。
元短距離選手の金城研コーチに指導を仰ぎ、次々と自己記録を塗り替えてきた。土、日にフォームチェック、スピードアップを意識した実践練習を行い、平日の2日間は自分でメニューをこなす。階段上りやボールを使った体幹トレーニングなどで鍛えてきた。
金城コーチも「トレーニングがバランスよくうまくはまった。身長が伸び筋力が付いた。けがもなく、体力とスピードも付いて一気に記録が伸びた」と成長ぶりに驚く。伸びしろはまだまだ未知数だ。
平川は「中学1年の頃から新記録を出すことを目標にしてきた。次は200メートルの県中学記録更新を目指したい」とあふれる野心を隠さなかった。