走り高跳び全国2位の比嘉 試技3回の特別ルール、勝負強さ発揮


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自己ベストの1メートル66を跳び、2位に輝いた石垣島アスリート(石垣中3年)の比嘉桃花(提供)

 陸上のJOCジュニアオリンピックカップ全国中学生大会で、女子走り高跳びの比嘉桃花(石垣島アスリート、石垣中3年)が全国2位に輝いた。「いい成果が出せた」と大舞台で実力をいかんなく発揮した。日産スタジアムでの競技は小学6年の時、全国一になって以来2度目。「久しぶりで懐かしい気持ちになった。3年前よりも競技場が小さく感じた」と印象を語る。

 新型コロナウイルスの影響で、通常3回の跳躍が2回連続失敗で競技終了という特別ルール。9歩目で跳躍するという比嘉は「最初の4歩はリラックスしながら大きな歩幅で走り、9歩目に向け、スピードを加速しリズムを合わせた」。1メートル57、60を難なく飛び越え、1メートル63を2回目で成功させると自己ベストの1メートル66を1回目でクリアした。1位の1メートル69には届かなかったが、堂々の跳躍だった。

 比嘉が小学校4年の頃から指導する新谷敦史監督は「素直でどんな練習でも嫌な顔をせず、信じて付いてきてくれる。本番での勝負強さがある」と評価する。
 次の目標は県中学記録の1メートル69。県内の秋季記録会に向けて動きだす。比嘉は「高校では全国大会の常連選手になれるように頑張りたい」と将来を見据えた。