演劇「洞窟」25年ぶり上演 沖縄戦、極限の人間描く 那覇で25日から


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本番に向けて稽古する(手前左から)与那嶺圭一(垣花某)、知花小百合(仲村渠カナ)、仲里綾香(大城勝男)ら=10日、那覇市安里のひめゆりピースホール

 沖縄戦で洞穴にこもった人々の悲劇、人間の生きざまを描いた演劇「洞窟(ガマ)」(嶋津与志作、エーシーオー沖縄主催)が25日から、那覇市のひめゆりピースホールで開かれる。上演は1995年以来、25年ぶり。脚色・演出は藤井ごうが務める。

 「洞窟」は嶋が約10年間かけ、島尻一帯のガマを調査し、戦争体験者の証言を集めていく中で書かれた作品。沖縄戦末期の南部の壕(がま)を舞台に、敗戦兵と避難民が混在する極限状態の中、人々の生きざま、死にざまを通して人間の命の尊さを描いている。

 演出家の藤井は「戦争の実相を暴くのはもちろんだが、戦争になってしまった時に人間がどういうふうになってしまうのかということを普遍的に伝える作品だ」と振り返る。今回、沖縄全戦没者追悼式で朗読をした相良倫子さんの詩と高良朱香音さんの詩を、それぞれテーマ曲と劇中曲に取り入れている。藤井は「平和の詩を読んで、沖縄では脈々と若い子たちに平和への思いが言葉に現れていると思った。僕らがきちんとそしゃくして今の世の中と、つながることができるのではないかと思った」と語った。

 出演は知花小百合、片平貴緑、城間やよい、宝眞榮日也美、花城清長、島袋寛之、当銘由亮、仲里綾香、与那嶺圭一、清田正浩、栗野史浩、船津基、新城カメー。音楽はチアキ(しゃかり)、くによしさちこ、伊波はづき。

 公演日時は25日午後5時、26日午後7時、27日午後7時、28日午後2時、29日午後2時、午後7時、30日午後7時、31日午後2時の全8回。既に完売の回もある。前売り券3千円、18歳以下の子ども2千円(当日は各500円増し)。全席指定。未就学児は入場不可。問い合わせはエーシーオー沖縄(電話)098(943)1357。チケットの購入は下記QRコード参照。