龍柱の向きに議論する場を 那覇市議会要望 沖縄県に意見書手渡す


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謝花喜一郎副知事(中央)に意見書を手渡す久高友弘議長(左から2人目)=21日、県庁

 那覇市議会の久高友弘議長らは21日、沖縄県庁に謝花喜一郎副知事を訪ね、首里城正殿の大龍柱の向きなどについて市民らの意見を聴取し、議論する場を設けることを求める意見書を手渡した。謝花副知事は「県が協力委員として参加している国の『首里城復元に向けた技術検討委員会』に意見を伝える」と述べるにとどめた。

 久高議長は「技術検討委で(大龍柱を向かい合わせるという意見とは)違った意見も含め、全ての専門家が参加して十分に議論を尽くせるのかと心配している。県が主導して新たに(議論の場を)つくるべきではないか」と提案した。謝花副知事は「国の委員会は各分野のエキスパートが参加している。議論するのは国の委員会だと思う」と述べ、否定的な考えを示した。

 意見書は、大龍柱を正面向きにすることについて市議会で議論するよう求めた市民団体「大龍柱を考える会」の陳情を受け、8日に可決された。