首里城アート事業始動 大龍柱彫刻など展示 来月1日まで、那覇市


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首里城を題材にしたアート作品が数多く展示されている「首里城再興まぶいぐみアートプロジェクト」のオープニングセレモニー=27日午後、那覇市民ギャラリー

 沖縄アジア国際平和芸術祭2020の関連イベント、首里城再興まぶいぐみアートプロジェクト(すでぃる、同祭実行委員会主催、琉球新報社など共催)が27日、那覇市民ギャラリーで始まった。11月1日まで。

 1992年の首里城再建時に大龍柱を復元した彫刻家の西村貞雄琉球大学名誉教授が、当時制作した大龍柱の原型など関連資料を公開している。さらに首里城をテーマにした県内アーティストの絵画や焼き物、写真などが展示されている。2019年10月31日に付近住民が、炎上する首里城を捉えた映像も上映している。

 オープニングセレモニーで西村氏は「大龍柱に関する復元資料を多く展示した。大龍柱の向きを含め、総合的に理解する材料になる」と強調した。実行委員会を代表して写真家の比嘉豊光さんは「首里城を表現した作品がそろった。見応えのある展示になっている」と多くの来場を呼び掛けた。

 関連イベントのシンポジウムは30日午後5時半からパレット市民劇場で行われる。