【今帰仁】今帰仁村の北山高校駅伝部(大城昭子監督)が11月6日に開かれる県高校対校駅伝競走大会に向けて練習に励んでいる。部員は約30人で離島や中南部出身者も多い。例年九州で実施している高地トレーニング合宿が中止になるなど、新型コロナの影響も受けたが、力を合わせて目標に向かう。
大会は12月に京都府で開かれる全国大会の予選も兼ね、北山は2年連続出場を目指している。昨年の全国大会ではタイムで県記録を更新したが、順位は58校中55位と振るわなかった。大城監督は「県勢最高位が30位で、更新を狙いたい」と話す。
練習は新型コロナウイルスの影響も受けた。新年度に入っての感染拡大に伴う休校などもあり、本格的に練習を開始したのは6月だった。
休校期間も部員たちは自主トレーニングをして備えていた。大城監督も「休校明けのタイムトライアルでは自己新記録を出した部員も多かった。いいメンバーのチームになっている」と目を見張る。
駅伝部は県内一円から部員が集まる。2年の上原琉翔さん(17)は那覇市出身。10月中旬に行われたトラック競技5千メートルの九州新人大会で県高校記録を9年ぶりに塗り替えるなど、注目の選手だ。まだ走る区間は決まっていないが「まずは予選を勝って、目標に向かってベストを尽くしたい」と前を見据える。
ほとんどの部員は寮生活を送る。15歳で親元を離れて暮らし、苦楽を共にしてきた。主将で3年の源河開偉さん(17)=豊見城市出身=は「食事も風呂もみんな一緒で、結構楽しい」と笑顔を見せる。
「全国で戦うチーム」を合言葉に練習に励んできたという。まずは県予選突破を目指しつつ「全国に向けて意識を高めていきたい」と意気込んだ。
(塚崎昇平)