【浦添】おきなわ国際協力人材育成事業(OICユース)で海外に派遣された経験のある高校生、大学生らが8、9月の2カ月間、Tシャツを着て国際協力とSDGs(持続可能な開発目標)活動をPRする「Take Action(行動)」を行った。Tシャツを着ることで自分自身の意識の変化に気付くことや、学生らが着るTシャツを見て周りの人にSDGsや国際協力に関心を持ってもらうのが狙い。
毎年夏に県が主催する海外派遣事業が今年はコロナ禍のため中止となったため、青年海外協力協会の生盛翔大さんがOICユースの卒業生に呼び掛け、「協力隊になりたい」と「SDGsプレイヤー」とプリントされた2種類のTシャツを用意し12人が参加した。
球陽高校3年の仲村新夏(にいな)さん(18)は「Tシャツを見た友達がSDGsに興味を持ち、話し合うことができた。将来は看護師になり全ての人に健康と福祉を提供したい」と述べた。
開邦高校2年の山川嬉嬉(きき)さん(18)は「友達とビーチに行った時、Tシャツから環境問題の話になり、ビーチクリーンを行った。自分も変わると相手も変わることを知った」と述べた。
また名桜大学2年の島尻真希音(まきの)さん(20)は「Tシャツを見た家族から『協力隊で何をしたいの』と聞かれ話し合った。友人も興味を持ちJICA沖縄国際センターへ連れて行ったが、自分も友人も意識が変わった」と感想を述べた。
参加者らは自身がTシャツを着ることで、どう意識が変わったか、意識調査アンケートの集計結果を今後公表する予定。
(喜納高宏通信員)