首里城再建への寄付金50億円超 沖縄県、那覇市、美ら島財団に 文化財修復などに活用予定


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 昨年10月に焼失した首里城の再建のために寄せられた寄付が50億円以上に達したことが28日までに分かった。県、那覇市、沖縄美ら島財団に集まった寄付金の合計は28日時点で、少なくとも50億8676万円。寄付金は焼失した正殿や所蔵されていた文化財の修復などに充てられる予定。

 県には27日時点で、約33億3439万円が集まった。寄付受け付けの終了時期は現時点で未定で、県は「当面の間は寄付を受け付ける」としている。

 那覇市には25日時点で、15億5337万円。市は火災から1年を迎える31日で締め切り、集まった支援金を県に託す。

 沖縄美ら島財団には22日時点で1億9900万円。同財団は集まった寄付金を基金とし、美術・工芸品の修復や復元に向けて活用する。火災前から設置している基金の枠組みを活用しているため今後も寄付を募る。

 寄付は個人や企業などの団体から直接寄せられたほか、那覇市にはふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングでも集まった。県内外、国外からも寄せられた。