エビ伝染病 沖縄県、養殖場の周辺海域を調査 PCR検査を実施 


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
バナメイエビ(資料写真)

 大宜味村内のバナメイエビ養殖場で、甲殻類の伝染病「急性肝膵臓(すいぞう)壊死(えし)症(AHPND)」が発生した問題で、県は30日に養殖場周辺海域の調査を行い、AHPNDが発生していないか確認する。クルマエビ科のエビを採取し、県水産海洋技術センターが肝臓と膵臓のPCR検査を行う。

 検査結果が出るまで、1週間以上かかる見込み。県は海域調査を複数回予定している。

 同養殖場で大量に死んだエビを検査してAHPNDの感染が判明した後に、未消毒の排水が一時期、海に流れていたことが判明した。ただ、農林水産省の専門家会議は排水が流れた期間までには「病気の発生が終息していた」との見方を示し、周辺海域でAHPNDが発生している可能性は低いとの結論をまとめた。

 県水産課の担当者は「県も国の認識と一緒だが、万全を期して県として(感染が)ないことを確認する」と説明した。