琉球新報社 
10月31日に結党70年を迎えた高良鉄美社大党委員長の会見概要は次の通り。
「沖縄の住民は憲法の精神である自治権の確立や経済の自立などを強く求めてきた。社大党の結党当時の理念と『オール沖縄』の精神は共通している。70年前と今の沖縄の現状は本質的に変わっていない。党の理念を実現できるよう動いていく。沖縄の現代史を考えるとまだまだ問題はある。歴史を振り返りながら対応していくことが重要であり、沖縄の歴史を未来の世代に伝え、沖縄の政治にコミットしていく」
―土着政党として求められることは。
「沖縄の問題は日本全体の問題として捉えないといけない。沖縄からの発信を強くしなければならない。社大党は土着政党として沖縄にこだわる。憲法の精神を堅持し、国全体の問題として普遍化していく努力をする。国政の中では政党要件を満たしていないが、沖縄の問題を普遍化していく力はある」
「辺野古新基地建設反対運動のように、沖縄は大衆の力が政治を動かしてきた。その力を『オール沖縄』の中で発揮し、土着政党としての存在意義を継続させる」
―国政では野党政党の合流が進む。
「沖縄が復帰した時、いくつかの政党が本土の政党と合流した歴史があるが、我々は政党名に『沖縄』がついていることにこだわる。社大党は過去に沖縄にいくつも支部があった。改めて地域の声を吸い上げる。ローカルパーティーからローカルナショナルパーティーとして存在を発揮する」
