「地域に親しまれ、尊敬された偉人」 大城立裕さんしのび企画展 中城・護佐丸図書館


社会
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大城立裕さんの書籍を集めたコーナーを紹介する司書ら=2日、中城村護佐丸歴史資料図書館

 【中城】中城村護佐丸歴史資料図書館(濱口寿夫館長)は、同村出身で10月27日に死去した芥川賞作家、大城立裕さんの書籍コーナーを設けている。大城さんの半生を振り返る特別企画展も開いている。職員らによると大城さんの死去後、作品に関する問い合わせが増えており「改めて地域の方々から親しまれ、尊敬された偉人だったと感じている」という。

 大城さんのコーナーは2016年5月の同館開館に合わせ、大城さん自らが寄贈した書籍を基に設置した。代表作の「カクテル・パーティー」や全集など約100タイトルを所蔵している。同村出身で司書の砂川沙野花さん(30)は「大城さんは母校・中城小学校の校歌の作詞を手掛けたことなどから、幼い頃から地域が誇る作家という印象だった。寂しい気持ちもあるが、改めて多くの方に作品に触れてほしい」と話した。
 書籍コーナーは常設で、特別企画展は年内いっぱい開催する。詳細は(電話)098(895)5302。