甲子園春夏連覇メンバーの地元に記念碑 優勝インタビューの名言も刻む


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10年前に春夏連覇を成し遂げた銘苅圭介さん(後列左から4人目)、我如古盛次さん(同5人目)と共に碑の完成を喜ぶ区民ら=1日、名護市久志

 【名護】2010年に興南高校が甲子園春夏連覇した際に主将だった我如古盛次さん(28)=東京都、打線の中軸を担った銘苅圭介さん(27)=那覇市=の活躍をたたえる記念碑が、2人の地元・名護市久志区の運動場に完成した。1日、除幕式が行われ、2人や区民が完成を祝った。

 連覇から10年の節目に碑を建立し、子どもたちの目標にしてもらおうと、区の費用で建てた。碑には甲子園での勇姿や優勝インタビューでの我如古さんの「県民で勝ち取った優勝」との言葉が記されている。

 棚原憲栄区長は「小さな区から2人も連覇に貢献したことは誇りだ。2人に続く人材が育つことを期待する」と述べた。子ども会代表の金城佑采(ゆあ)さん(14)は「私も夢をかなえるため努力したい」と誓った。

 立教大から社会人野球の東京ガスに進み2年前引退した我如古さんは現在、東京で会社員として働く。「地域の皆さんのおかげで、共に興南でレギュラーを勝ち取れた。やればできると感じてほしい。碑に恥じぬよう自分も頑張る」と話した。現在シンバネットワークアーマンズBBC(浦添市)でコーチ兼選手として活躍する銘苅さんは「田舎でも『できる』と信じていた。久志の子は能力はある。頑張ってほしい」と後輩にエールを送った。

 風化が進んでいた区の記念碑「根性」も併せて建て直した。