弓道団体、男子は豊見城が35年ぶりV 女子は首里が2連覇 県高校新人大会


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男子団体決勝 呼吸を整えて的を射る豊見城のメンバー=3日、那覇市の奥武山弓道場

 県高校新人大会の弓道競技は3日、那覇市の奥武山弓道場で行われ、男子団体戦で豊見城が35年ぶり、2回目の優勝を果たした。女子団体戦は首里が2連覇した。10度目の優勝。男子個人戦で國吉正嗣(沖縄工)が、女子個人戦で金城柚香(首里)が頂点に立った。

男子団体で35年ぶり2度目の優勝を果たした豊見城のメンバー

◆城田主将「すごいことした」/豊見城(男子)

 5人が射場に並び1本ずつ矢を放ち、1人4射で計20本の的中数を競う男子団体決勝。最初の1、2本目で2人ずつ的中させ優位に立った豊見城だが、小禄も追い上げ、3巡目で4―4と並ばれる。4巡目にどうつなぐか。正念場の1本に「焦っていた」という5番手「落ち」の當間樹は深呼吸で気を落ち着ける。「仲間のため」と考え放った矢は見事に的を捉えた。

 続く1番手「大前」の石川真瞳は「前が決めてくれた」と心に余裕を持って4本目を当てる。2番手・城田一輝も射抜いて3連続的中で小禄を引き離し、8―6で勝利した。35年ぶりの優勝に城田主将は「すごいことをした。初めての優勝」と喜んだ。

 登録メンバー6人全員が2年生。「最高の仲」と認め合う。助言を与え合う環境や試合形式の練習が勝利につながった。

 次の大会に向けて城田主将は「まぐれだと言われないように次もいい結果を出す」と優勝を狙う。
 (古川峻)


 

女子団体で2連覇して10度目の優勝を成し遂げた首里のメンバー

◆連覇は先輩への恩返し

 女子団体戦で2連覇した首里の金城和花菜主将の話 教えてもらってきた先輩に優勝で恩返しできてうれしい。みんなで助け合い、競い合いながら、厳しさよりも楽しさを重視して練習している。自分たちのベストを出せば次の大会でも優勝できる。