宜野座の獅子舞配信へ 現代芸術「獅子と仁人」 きょうから3日間 拡張現実と融合、ライブで発信


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配信用カメラの前で動きを練習する獅子舞=4日、宜野座村の村文化センターがらまんホール

 【宜野座】宜野座村の「創作エイサーLUCK」などの獅子舞とAR(拡張現実)を融合させた現代芸術「獅子と仁人(ひと)」が6日から動画共有サイト「ユーチューブ」で配信される。宜野座村文化センターがらまんホールから、6日午後7時、7日午後8時、8日午後2時の3回ライブ配信する。無料で視聴できる。

 獅子舞やダンスの動き、ピアノ演奏や歌などに合わせ、光や背景などをCG(コンピューターグラフィックス)でその場で合成・編集し、ライブで発信する。観客は舞台に立っているかのような臨場感を体験できるという。

 演出や振り付けはアートグループ「GRINDER―MAN」(東京)、ビジュアルデザインは「WOW」(同)が担当。総勢約30人で一つの舞台を作り上げる。

 同ホールの小越友也さんは公演について「(新型コロナウイルス感染拡大防止策としての)劇場公演の代替手段ではなく、ディスプレーで見ることで完結する新しい表現だ」と強調する。

 ライブ配信の開始時間も海外でも見やすい時間帯に設定した。小越さんは「沖縄の獅子舞は人と共存する存在で、新しい表現を交えてもその根底は変わらない。土地の空気感とパワーを感じてもらえれば」と語った。

 ホームページには「ユーチューブ」のリンクが掲載されている。特設ホームページから「ユーチューブ」の配信ページにアクセスできる。