那覇市のパレットくもじを管理運営する久茂地都市開発(同市、我那覇学社長)は5日、パレットくもじ前イベント広場など周辺市道の一部の道路協力団体に市から指定された。指定されると道路占用手続きが簡素化され、路上での収益活動が可能となる。
同社は今後、イベント開催や常設のオープンカフェなどを計画し、2022年度にパレットくもじ前広場に全天候型の屋根を整備することを目指している。
久茂地都市開発によると、県内での道路協力団体指定は初めて。収益は道路管理の充実やにぎわい創出に還元する。
広場に整備を目指す屋根は約500平方メートルで、高さは旗頭の演舞ができるように13メートルとする予定。市と協力して計画を進めている。
我那覇社長は「協力団体指定は5年間の道路清掃活動が認められたからだと思う。新型コロナウイルスの影響で厳しい状況の中、3密を避けたイベントなどで来場者が安心できるまちづくり、活性化に取り組みたい。将来は近くに観光案内所も設け、観光の起点にしたい」と話した。
城間幹子市長は「(指定区域は)那覇のホットスポットだ。皆さんの活動でさらなるにぎわいが創出されると期待している。行政と民間がタッグを組む見本になるように頑張りたい」と話した。