プロボクシングの東日本新人王戦が3日、東京都の後楽園ホールで行われ、ライトフライ級4回戦の準決勝で狩俣綾汰(宮古総実高―芦屋大出―三迫)が初鹿健吾(八王子中屋)に初回50秒でTKO勝ちし、決勝進出を決めた。
来年2月に行われる全日本新人王決定戦の東軍代表の座を懸け、12月20日に同ホールで決勝を行う。狩俣の戦績は5勝(3KO)。
試合時間はわずか50秒。腕を磨いてきた右フックからのボディーのコンビネーションを決める予定だったが、フックの予想以上の威力に相手がそのまま膝をついた。
地元、宮古島をはじめ多くの応援団の前でTKO勝ちを収め、狩俣綾汰は「ほっとした」と一言。
距離を詰めてきた相手に「ペースにのらないよう、ボディーを軸に組みたてよう」と、冷静になった次の一手だった。ノーカウントでそのままTKOを決め「KOは意識していなかったが、良いところを見せられた」と満足げに語った。
東日本のタイトルに王手をかけ「優勝候補とは言われるが、まだ何があるか分からない。一戦必勝で目の前の試合に一生懸命取り組みたい」と意気込みを新たにし、頂点に挑む。