沖縄銀行(山城正保頭取)は6日、2020年9月連結中間決算(対象子会社8社)を発表した。有価証券利息配当金、業務収益の減少などにより、売上高に当たる経常収益は前年同期比3・6%減の245億7100万円となった。経常利益は同1・1%増の35億5300万円、中間純利益は1・8%減の21億9100万円となった。減収は3期連続、経常利益ベースの増益は5期ぶり。
銀行単体では経常収益が同1・9%減の177億800万円、経常利益が同7・1%増の31億2100万円、純利益が同3・4%増の21億700万円。本業のもうけを示すコア業務純益は前年同期比0・8%減の36億200万円となった。
貸倒引当金繰入額や預金利息、物件費などの減少で経常費用が同4・4%減の210億円に抑えられ、増益につながった。貸出金の平均残高は同3・3%増の1兆6632億9600万円。新型コロナウイルスの事業者支援で低利の貸し出しが増えたこともあり、貸出金利回りは同0・04ポイント低下の1・46%だった。
21年3月期の連結業績予想を下方修正し、5月の前回発表時から経常収益が2億円減の487億円、経常利益は同4億円減の55億円、純利益を同7億円減の33億円とした。山城頭取は「(感染症で)厳しい環境の中、ほぼ前年並みの収益を確保できたことは評価できる」との考えを示した。