八重山急患搬送迅速に ヘリポート、11日供用開始


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
11日に供用を開始する急患搬送用の暫定ヘリポート =石垣市の八重山病院隣接地(県提供)

 玉城デニー知事は6日の定例記者会見で、県立八重山病院南側に県が整備を進めていた急患搬送用の暫定ヘリポートが完成し、11日から供用を開始すると発表した。

 玉城知事は「ヘリ到着から八重山病院までの搬送時間の短縮が図られ、八重山圏域住民の安全安心につながる」と説明した。県は同日、供用開始式を開催する予定。

 ヘリポートは20メートル四方の着陸帯や救急車の待機場所、八重山病院への接続道路を合わせて整備した。可搬型の専用照明装置を使用し、夜間も対応する。

 石垣島周辺離島で発生した救急患者の搬送は、昨年12月まで八重山病院近くの真栄里ヘリポートを使用していた。だが、隣接地の石垣市役所新庁舎建設工事に伴い、同月6日から使用停止になった。

 玉城知事は急患搬送体制の確保に向けて今後も石垣市や海上保安庁と連携していくと説明した。恒久的なヘリポートの設置について「石垣市の土地区画整理事業の都市計画決定の進捗(しんちょく)状況などを踏まえ、関係機関と協議を進めていく」と述べた。