アルゼンチンと日本を音楽でつなぐシルビオさん、大使館から表彰 沖縄で料理店開き38年


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 沖縄を拠点に活動する南米音楽、フォルクローレ奏者のシルビオ・モレノさん(77)=写真左=が日本で25年以上、音楽芸術活動に取り組んできたアルゼンチン出身者の一人として、在日アルゼンチン大使館から6日付で表彰状が贈られた。「今までやってきたことが認められて光栄だ。気が引き締まる思いだ」と受賞への喜びを語った。

 1943年アルゼンチン出身。12歳でラジオ局「LT9」でデビューした。軍事独裁政権下の祖国を飛び出し、79年に来沖。県内外でアルゼンチン音楽を演奏し続ける。南米出身者の居場所や、南米の音楽を沖縄で提供したいと妻の祐子・リンダ・モレノさん=同右=とともに82年、那覇市安里に「南米料理と音楽の店ペーニャあまんかい」を開店した。

 世界で活躍するアーティストらも訪れるなど多くの人に親しまれる。現在の場所に移転を経て38年を迎えた。「まだまだたくさんのことをやらないといけない。南米アルゼンチンと日本、沖縄の懸け橋になりたい」と話した。