Bリーグ キングス9連勝 79―65 強豪川崎圧倒 


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琉球―川崎 第1クオーター、ドリブルしながらボールをコントロールする琉球の田代直希 =7日、神奈川県の川崎市とどろきアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは7日、神奈川県の川崎市とどろきアリーナで川崎ブレイブサンダース(東地区)と今季第11戦を行い、79―65で勝利して9連勝を飾った。通算成績は9勝2敗となり、西地区首位のまま。けがで離脱していたメンバーが復帰し、今季初めて主力選手が全員がそろったキングス。第1クオーター(Q)終盤から一度も逆転を許さず、徐々にリードを広げて完勝した。次戦は8日午後4時5分、同アリーナで川崎と対戦する。

 ビッグマン抑えた

 藤田弘輝HC(キングス)の話 アウェーで、なおかつ強いチーム相手に登録選手が全員そろった今季最初の試合で勝てたことがすごくうれしい。ビッグマン3人が3点弾を打てるのが川崎の特徴で、そこに焦点を当てて守った。よく選手が抑えてくれた。

初の主力そろい踏み 守備強度、連係光る

 キム・ティリ、ドウェイン・エバンス、船生誠也、小野寺祥太。負傷していた主力選手が全員戻ったキングス。高さ、守備の強度、攻撃方法の多彩さ。今季初めてフルメンバーで戦い、全ての要素が高い水準でかみ合った。今季のキングスの「本当の姿」が垣間見えた。

 出色だったのが守りだ。ほぼ全員が3点弾を放つ川崎をスイッチ守備で簡単に打たせない。ゴール下でミスマッチを突かれてもFW陣が体を張った。田代直希主将は「初めて全員そろって(連係に)未知な部分はあったけど、強度の高さは体現できた」と強調。出場時間は一人も30分を超えず、守りの激しさは最後まで衰えなかった。

 ティリとエバンスが復帰して高さが生まれたことでリバウンドで相手を19本上回り、相手守備が収縮して外角シュートをフリーで打てる場面も目立った。

 これまでの連勝は勝率5割以下の相手も多かったが、優勝候補の一角に完勝した意味は大きい。リーグトップ級のチームであることを証明したと言える。チームトップの7アシストを記録した並里成は「仲間が合わせてくれた。いいチームメートがいる証明ができた」と自信に満ちた表情を浮かべた。