エスペランサ2度目のV PK戦でFC琉球下す サッカーU-12県大会


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 サッカーのJFA第44回全日本U―12選手権県大会(主催・県サッカー協会、琉球新報社、読売新聞社ほか、特別協賛・YKK、協賛・花王、日清オイリオグループ、ゼビオ、日本マクドナルド、カバヤ食品)最終日は7日、金武町フットボールセンターで決勝まで行われ、決勝はエスペランサFCAとFC琉球U12が対戦。同点でのPK戦でエスペランサが3―1で勝利した。6年ぶり2度目の優勝で第44回全日本U12選手権(12月26~29日、鹿児島県)の出場権を得た。


GK起用の平良が止めた

決勝 後半、素早い動きで相手ゴールを攻めるエスペランサFCAの平良亮真(左)=7日、金武町フットボールセンター(喜瀬守昭撮影)

 0―0で迎えたエスペランサFCAとFC琉球U12のPK戦。日頃のPK練習で好セーブしていたエスペランサの右サイドハーフ、平良亮真がGKを任された。「みんなで一丸になっていた。絶対止める」。1人目。平良は右へ飛んだが、中央に来たシュートに「左手が反応した」とはじく。ボールはポストに当たって、枠外にそれた。

 キッカーは喜久本大知、島袋海生が順調に決めて3人目の阿波連伸尚につないだ。ゴールマウスを守る平良が「ずっと一緒にやっている。信頼していた」と言う阿波連が落ち着いて決めると、メンバーは叫びながら駆け出した。

 FC琉球には昨年12月の県大会で0―5で大敗し、今年10月の県リーグは1―1で引き分け。島袋副主将は「FC琉球に勝つぞと目標にしてきた。どんどん差を縮めて勝てた」と笑顔を見せた。

 前半は体力自慢の右サイドの平良と左サイドの島袋が縦へ推進力を発揮したが、後半はパスカットからショートカウンターを招いた。それでもDF呉屋和優が守備で献身。141センチだが「体幹を鍛えている」という体で相手FWをはじき返した。

 島袋は「自分たちのプレーをやりきる」と全国でもパスサッカーのスタイルを貫くつもりだ。